「ラム」と「マトン」の様々な違い、ご紹介いたします!

同じ羊肉でもこんなに違う!

「ラム」と「マトン」の様々な違いについて


羊には「ラム」と「マトン」という2つの名称があります。
どちらも羊または羊肉のことを指しますが、何となく言葉として知っていても詳しい違いは分からないという方も多いのではないでしょうか。
今回はそんなラムとマトンの様々な違いについてご紹介いたします。


①ラムとマトンの区別方法


ラムとマトンの主な違いは「羊の年齢」です。 さらに「永久門歯」の有無によっても区別されます。 (詳細な区別の方法は国によって多少異なります)

ラム…生後およそ12ヶ月以下、永久門歯0本
マトン…生後24ヶ月以上、永久門歯2本以上


②ラムとマトンの味わいによる違い


ラムとマトンでは肉の柔らかさや、旨みの強さが異なります。

ラム…マトンより柔らかく、臭みが少ない赤身肉。味はマトンより淡泊で色はピンク寄りの赤色。
マトン…肉質が引き締まっており、適度な硬さを持つ。旨みとコクが強くて色はラムよりも濃い赤色。

ラムとマトンの味わいによる違い

③ラムとマトンの羊臭さによる違い


ラムやマトンから発生するにおいは、エサとなる植物が主な要因です。
羊の体内に入ったエサが「フィトール」というにおいの素を生み出し、脂肪に溜め込むことで羊特有のにおいが発生します。(このにおいは業界用語で「グラス臭」と呼ばれます)

ラム…月齢が若いため、脂肪に含まれる「フィトール」の蓄積量が少ない。よってクセが少なく比較的食べやすい。
マトン…月齢を重ねたことで「フィトール」の蓄積量が多くなり、マトン特有の独特なにおいが発生する。

また、ラムやマトンに限らず鮮度の劣化や解凍方法によってにおいが強くなってしまうので、取り扱いには気を付けましょう。

ラムとマトンの羊臭さによる違い

④ラムとマトンの栄養による違い


羊肉には疲労回復や脂肪燃焼の効果を高める「L-カルニチン」という栄養素が非常に多く含まれておりますが、ラムとマトンでは含有量が異なります。

ラム…L-カルニチンの含有量は100g中およそ80mg。牛肉の3倍、豚肉の7倍に相当し、全食品の中でもトップクラスです!
マトン…L-カルニチンの含有量は100g中およそ200mg。ラム肉よりL-カルチニンがおよそ2.5倍も多く含まれています!

(参考文献:Chronic and acute effects of L-carnitine supplementation on human energy metabolism)


⑤ラムとマトンの食べ方による違い


・ジンギスカン
ラム…クセが少ないので、事前に味付けせずにそのまま焼いてからタレに浸けて食べる「生ジンギスカン」が主流です。
マトン…ラムよりもクセが強いので、お肉をタレに漬け込んでおいたものを焼いて食べる「味付けジンギスカン」が主流です。

・その他オススメの食べ方
ラム…塩コショウやハーブソルト等、ラムの風味を活かした味付けがオススメです。ラム肉のにおいが苦手な人は、生姜や味噌と一緒に炒めてにおいを消しましょう。また、脂身を避けるだけでもにおいが減少します。
マトン…スパイスや味付けが効いた料理にすることで、マトンのにおいを和らげることができます。(マトンカレー、トマト煮込みなど)

ラムとマトンの食べ方による違い

+POINT:ラムでもマトンでもない?「ホゲット」とは

ホゲットはラムとマトンの中間に位置する羊の名称です。

ホゲット…生後12ヶ月以上24ヶ月未満、永久門歯1~2本

味わいやにおいなどもラムとマトンの中間程度で、マトンほどのクセは無く、それでいてラムよりも旨みやコクがあります。
ラムやマトンよりも生産量が少ないため、ほとんどが生産国内で消費されてしまいます。
ホゲットを提供しているお店はかなり珍しいので、見かけたら是非一度食べてみてください✨


いかがでしたでしょうか。
それぞれの特徴を知りながら食べることで、羊肉をもっとお楽しみいただけること間違いナシです!

Eydisで取り扱っている羊肉はアイスランド産のラム肉です。
ラム肉の中でも特に羊臭さが少なく、甘みのある脂と、きめ細かい肉質が特徴です。
大自然の中で育ったアイスランドラムの味を是非、堪能してみてください。

 


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